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【ネタバレ映画感想】ファントム・スレッド

 

原題  Phantom Thread

監督  ポール・トーマス・アンダーソン

主演  ダニエル・デイ=ルイス

 

第90回アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞し、ダニエル・デイ=ルイスの俳優業引退作ということで観賞してきました!

 

愛とはいったい何なのか、これは本当に愛なのか‥

なんてことを考えちゃう映画でした。

レイノルズとアルマの関係性の微妙さ、互いに望むものすれ違い

登場人物たちの関係性のヒリヒリ感に観ていてハラハラした。

 

序盤のレイノルズがウェイトレスをしているアルマをお店で夕食に誘うあたりのシーンが、別にいやらしいことを言っているわけではないのに勝手にいやらしく感じましたね。

二人の微妙な息遣い、目線の動きなどの所作

さわやかな恋愛映画のようでもあります。

しかしレイノルズが興味を持っているのはアルマの身体‥

外から見れば美しような関係も真意を覗けばいびつなものです。

あっという間に家にアルマが入るあたりをみてすでにアルマ大丈夫か?と思っちゃってましたね、

この映画全体的にでしたが、車での移動シーンの独特さがすごくていい意味でうわ〜って感じでした、うまく伝えられなくて申し訳ないです(笑)

 

レイノルズの姉とアルマのヒリヒリした感じ、いいですね。

シリル役のレスリー・マンビルさん、アルマのことを迷惑な存在として見ているような目の鋭さがとっても良かった‥

アルマも徐々にレイノルズの繊細な心に合わせていきます。

特にレイノルズの作品であるドレスに対して無礼な客からドレスを返却させるところなんか、このまま結婚してもいいんじゃね、ってテンションだったとおもったのですが‥

結局レイノルズはアルマを愛しません。

 

アルマの好意にまるで応えようとしないレイノルズに業を煮やしたアルマは、彼にどくをもります。

毒を盛るあたりから看病が落ち着くとこまで、私はもうアルマなんだいつは感がMAXでイライラでした‥

そしてこの看病を終えてレイノルズはアルマが自分に必要な存在だと思うわけですね。

自分の弱さを認めたくないレイノルズが、弱った自分を看病されてアルマと結婚するに至るというのは、まあ分かる話だなと、

レイノルズの求婚を即答せず、何度か言わせる微妙な反応がとてもハラハラして楽しい時間でしたね〜

彼の言っていたやり残してることが具体的にどんなものだったのか知りたいな〜なんて思いました。

 

二人の結婚生活はイマイチうまくいきません、

いよいよレイノルズの不満爆発をアルマが耳にしたところで決定的な行動をアルマが起こしますね!

もう一度毒をもる、

しかも毒キノコをガッツリ料理にしてだすとは‥

この料理をつくってるシーンの不安な感じいいですよね。

バター?をめちゃめちゃいれてキノコオムレツ的なものを作るわけですが、ここのレイノルズの反応もいちいち良かった。

そして最大の盛り上がりはこの後!

料理に毒が盛られてますとほぼほぼ言っちゃうアルマ。

それを聞いてなお微笑んで料理を食べるレイノルズ。

ここの振り切れ具合が最高でした!!

もはや私に二人の気持ちを理解することはできませんが、いいシーンでした。

ここのシーンで私は気持ちが盛り上がりすぎて、あとの話がなんとなく観てしまいました。

二人はあのままで幸せに暮らせていけるのでしょうか、

アルマの「彼を愛することが、私の生きる意味になる」みたいなセリフもとても記憶に残りました。

 

この共依存的な危険な関係ですが、こういう愛もあるのですかね。

自分だったらどうだろうかとか、愛を考えてしまいました。

全部が全部面白いという映画ではなかったですが、ダニエル・デイ=ルイスの引退作でもあるので映画館で観れて良かったです!

 

☆3/5